西洋版コックリさん「ウィジャボード」の誕生と流行/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録
霊との交信に用いられる神秘の文字盤「ウィジャボード」。19世紀欧米の心霊ブームを機に普及したスピリチュアル・アイテムだが、商品としての大ヒットの仕掛け人は、意外な業界の人物だった。
記事を読む
「漫画の神様」の織りなす恐怖……手塚治虫の怪奇作品セレクションが発売。
あらためて説明する必要もないが、手塚治虫といえば現代日本のコミック・アニメ文化に多大な功績を残した「漫画の神様」とも呼ばれる存在。『火の鳥』や『ブラック・ジャック』など生み出した名作は数知れないが、ちょっと気をつけて読んでいると、その作品のなかには妖怪、宇宙人、モンスターなど“怪奇”な存在が意外にたくさん登場していることがわかる。
そんな手塚流怪談をたっぷりと堪能できるのが本書『手塚治虫の怪』。『ブラックジャック』の「人面瘡」をはじめ13本の読み切り作品が収録され、自然界が発する怨念や、人間の業をめぐる奇怪な話など、テイストも切り口もさまざまな「怪」が読み手を襲う。
作品を通して生命やヒューマニティーといった重厚なテーマを問い続けていた手塚治虫。人間を考えるためは、ヒト以外のものにも目を向ける……あるいは漫画の神様は、そんな意識で異形のモノたちを描き続けていたのかもしれない。
『手塚治虫の怪』(手塚治虫著、税込1,320円、山と溪谷社)
https://www.yamakei.co.jp/products/2823049650.html
webムー編集部
ランキング
RANKING
おすすめ記事
PICK UP
関連記事
西洋版コックリさん「ウィジャボード」の誕生と流行/初見健一・昭和こどもオカルト回顧録
霊との交信に用いられる神秘の文字盤「ウィジャボード」。19世紀欧米の心霊ブームを機に普及したスピリチュアル・アイテムだが、商品としての大ヒットの仕掛け人は、意外な業界の人物だった。
記事を読む
竜飛岬の「義経伝説」現場で赤い超人「竜飛の母ちゃん」に遭遇した!/タニシ超人化計画・青森編1
松原タニシの超人化計画、今回むかったのは本州の北端青森県。そこは意外にも超人の足跡だらけのエリアだった!
記事を読む
完全人工タンパク質「培養肉」は禁断の食文化を生み出すのか?/食糧危機(3)・久野友萬
農業や畜産に限界があるなら、工業で食料を増やす! 細胞から肉を作る「培養肉」は死を伴わないタンパク質だ。その実現は、禁断の食文化につながるかもしれない。
記事を読む
中米文明の変遷を図版たっぷりに読む!「カラー版 マヤと古代メキシコ文明のすべて」/ムー民のためのブックガイド
「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。
記事を読む
おすすめ記事