ソナーが巨大な影を捉えた! ネス湖には未知の巨大生物が存在する!!/並木伸一郎
ネス湖において現在も謎の巨大生物の目撃が相次いでいる。現在、2020年9月に水中ソナーに映った巨大生物のニュースが話題となっている。 はたして、ソナーが捉えた巨大生物はネッシーなのか?
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ムー公式web最長連載「妖怪補遺々々」が100回を通過! 記念企画として「ひどい民話を語る会」とのコラボ対談を実施した。お化け盟友・村上健司が黒史郎を語る。
「ムー」公式サイト「webムー」の「妖怪補遺々々」が連載百回目を迎えたということで、それを記念する対談が行われた。タイトルは「ひどい妖怪を語る会」。対談そのものはムー公式YouTubeに動画があがっているのでそちらを視聴していただくことにして、ここではその裏話的なことを綴ってみたい。
ご存知の通り、黒史郎さんは作家である。ホラーや怪談といったジャンルを得意とし、数々の小説を手がける一方で、妖怪にも造詣が深く、日ごろから郷土資料を渉猟して光があまり当たらない妖怪を発掘している。そうして見つけ出された妖怪が、「妖怪補遺々々」で取り上げられてきたのである。
今回、対談相手に自分が選ばれたのは、妖怪の記事ばかり書いているライターであり、「ひどい民話を語る会」なるトークイベントの語り部仲間でもあったことが大きく関係するようだ。
そもそも黒さんとは作家デビューする前からの友人であり、妖怪サイトを運営する人たちとの交流がきっかけで知り合った。そんな交流の場では、ときおり同好の士が集まって資料を交換し、「こんな妖怪がいたのか!?」と興奮していたのだが、その際に驚かされたのは、黒さんが沖縄や九州など南方系の妖怪にとても詳しいということだった。
例えば今回の対談でも取り上げた徳之島のチカバク(箱)も、確かそうした資料交換を通して知った妖怪と記憶している。
その理由を以前尋ねてみたところ、作家デビューするまで務めていた会社がよく社員旅行を行っていて、なぜか沖縄ばかり行っていた──ということだった。時間を見つけては地元の図書館や古書店に入り浸り、お化けが載っていそうな本を漁ったというから、筋金入りの妖怪馬鹿といえる。
そして、黒さんのように文献から妖怪を探して楽しむ人は、いやでも民話に詳しくなっていくのが普通だ。民話のパターンがつかめてきて、タイトルだけで内容が分かるようになってくる。たまにパターン破りのフリーダムな民話に出会うことがあり、気になって思わず読んでしまう。そんな民話は大体「ひどい民話」であることが多い。
ひどい民話とは、昔話・伝説・世間話といった口承文芸のうち、あるはずのオチがなかったり、理不尽で不条理な展開を見せたり、とてつもなく下品だったりと、思わず「ひでぇ」と呟いてしまう話のことをいう。
内容が内容だけにひどい民話は万人受けしないものの、たまたま黒さんや自分にとっては好物の類だったわけである。
ちなみに「ひどい民話を語る会」とは、黒さんをはじめ、作家の京極夏彦さん、妖怪研究家の多田克己さん、そして自分と、妖怪馬鹿&ひどい民話好きの四人が、それぞれひどいと思う民話を持ち寄って語るだけのイベントである。『怪と幽』(KADOKAWA)主催で今までに三回行われ、そのうち二回分は書籍化されて版を重ねている。
妖怪とひどい民話は同じ文献から拾い出されることが珍しくなく、お好きな人にとっては正に一石二鳥といえる。さらにいえば、妖怪とひどい民話をミックスしたような〝ひどい妖怪〟も、同じく頁の隙間に潜んでいる。こんな素敵なコラボレーションを、妖怪とひどい民話をこよなく愛する者が放っておくわけがない……。
以上のような背景がありつつ、ムー編集部の粋なはからいで〝ひどい妖怪〟をテーマとする対談が実現し、下品でどうしようもない妖怪や、妖怪譚だと思ったらただの鬼畜譚だった──といった話を語り合うことになったのだった。
昨今の妖怪人気のおかげでか、最近は郷土資料に埋もれがちだった妖怪たちが注目されはじめている。これには黒さんがやってこられた丹念な調査が、少なからず影響していることだろう。そして、無視されがちだったひどい民話も、「ひどい民話を語る会」のイベントや書籍を通して、面白さの再発見に繋がっている。
ひどい民話の次に注目を浴びるのは、案外、〝ひどい妖怪〟なのかもしれない──という感じで締めくくろうと思ったものの、そんなことは多分ないので、やはりコソコソと楽しむくらいがオチなんだろう。
*対談の模様は「怪と幽」(Vol.013 2023年4月号)でも掲載されます!
https://kadobun.jp/kwai_yoo/
村上健司
妖怪探訪家、ライター。お化け友の会世話役。日本全国の妖怪伝承地を巡っている。
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