超古代「三大ピラミッド地下構造物群」の謎/MUTube&特集紹介  2026年2月号

    エジプト、ギザ台地の三大ピラミッドで発見された地中深く延びた謎の巨大構造物。緻密な科学的調査によって判明した、超古代のテクノロジーの秘密に迫る記事を三上編集長がMUTubeで解説。

    地下に存在する謎の巨大構造物

     エジプトのギザ台地に関する新たな解析結果が、2025年以降、学術界とオカルト界の双方に深い衝撃を与えつづけている。
     従来、三大ピラミッドは古代エジプト第4王朝期の象徴的建造物として扱われ、その内部構造については複数の仮説が繰り返し提起されてきた。
     しかし、地下に広がる巨大構造についてはいっさいの証拠がないとされ、想像の域を出なかった。ところが最新のSAR(合成開口レーダー)解析によって、これまで考古学が拒絶してきた領域が、現実のデータとして眼前に立ち現れてきたのである。
     転換点は2025年3月、イタリア・ボローニャで開かれた国際考古学会において、ストラスクライド大学フィリッポ・ビオンディ教授が発表した、地下2キロにわたる650メートル級構造体の存在報告であった。
     重要なのは、形状が「明確な人工性を帯びている」という点にあった。SARが描きだしたのは8本の柱状縦穴と、それに巻きつく螺旋空洞、さらに立方体の中央空間──自然地質では説明困難な、幾何学的配置の集合である。
     もちろん、地質ノイズの可能性、あるいは計測誤差を想定した否定的見解も当初は存在した。しかし複数回の再測定によって、人工構造物と断定せざるを得ないデータが蓄積された。
     この報告を境に調査は段階的に拡張され、6月にはメンカウラー王のピラミッド地下にも同質の柱状構造が存在する可能性が90 パーセント以上と判定される。

    「神の領域」に隠されているもの

     だが、このような深さに人工物が存在するとしたら、それ自体が異常といえる。
     そもそもこれまでに人類がもっとも深く掘ったボーリングホールは地下10キロが最高なのだ。しかもそれは旧ソビエト政権下においてである。そもそも地下をキロ単位で掘れば、残土が山のように積みあがる。その痕跡がいっさい見当たらないことは、この論文の査読でも指摘されている。
     しかも──ビオンディ教授によれば、地表に見えるピラミッドは氷山の一角にすぎないという。
     確かに古代エジプトの宗教観では地下世界が存在し、そこは完全なる神の領域とされている。実際、古王国時代の文献には地下の道、地の底に通じる扉、闇の宮殿といった象徴的表現がしばしば登場する。
     従来は宗教的比喩と解釈されてきたが、今回のSARデータと照合すると、比喩ではなく実在の地下施設を指す可能性も考えてよい、といえる。
     つまりは、古代エジプト文明において地面はただの土地ではなく、地下に何らかの構造体があるという、われわれが認識している地質学とは別の、しかも同等レベルの知識を宗教的寓話として伝えていたという可能性だ。
     さらにいうならば、彼らが「神の叡智」と崇めるような構造物、テクノロジーの宝庫のようなものが存在しており、彼らはそれを「神の領域」と認識していたのではないか。
     研究チームはこの構造物の推定年代について、地層解析とレーダー反射特性の履歴推定から約3万8000年前とする説を提示している。この数字は現行の文明史観においては、完全に「異物」となるものだ。
     しかし、仮にこれが事実なら、われわれが「古代文明」と呼んできたエジプト文明は、「より古い文明の残滓の上に再建された後発文明」ということになる。
     それだけではない。ピラミッド建設者も、地下都市の本来の設計意図を理解していなかった可能性すら考えられるのだ。
     もちろん超常現象研究の世界では、しばしば異様な論文が出てくる。
     だからこそ、こういった人智を超えたデータが出てきた場合には、より精密な査読を必要とすると筆者は考える。
     特に最近は、ミューオン検査(宇宙から降りそそぐ「ミューオン=ミュー粒子」の透過性を利用し、ピラミッドなど巨大構造物の内部の密度分布を画像化する非破壊検査技術)によって、多くの未知の空間がクフ王のピラミッドとカフラー王のピラミッドで発見されている。
     つまり、こういった非破壊検査の正当性に対して疑念を抱かせるような研究に関しては、本当にその研究機関が出した結論が正しいのか、別な見方ができる余地はないのか、使われたテクノロジーにはどのような性質があり、それをどのように応用し、地下2キロに構造物があるという結論に至ったのかを解析する必要があると考えている。
     そこでまずは、改めてカフラー王のピラミッドの地下構造がどのようなものなのか、具体的に見ていくことにしよう。

    (文=嵩夜ゆう)

    続きは本誌(電子版)で。

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    webムー編集部

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