バチカンが「異星人への洗礼」を準備中!? 教皇直属の天文学者が語る地球外知的生命体と信仰の未来

文=webムー編集部

関連キーワード:

    科学と信仰の境界線が、いま静かに揺らいでいる――。世界のカトリック教徒の頂点に立つバチカンが、ついに宇宙との対話に踏み出した!?

    教皇が任命した“宇宙に開かれた神父”

     カトリック教会の天文部門を率いる高位の聖職者であるリチャード・ドスザ神父が、異星人に“洗礼を授ける”意思を明らかにした。

     教皇レオ14世が新たに首席天文学者として任命したドスザ神父によれば、異星人もまた神の創造物であり、信仰に加わる資格があるという。もしも異星人と人類が接触した場合、宗教は「自らを再構築せねばならない」と認めた上で、それでも「彼らも神の子どもとなり得る」と断言したのだ。

    画像は「IRISH STAR」より引用

     英紙「DAILY STAR」によれば、現在47歳のドスザ神父はローマ近郊カステル・ガンドルフォのバチカン天文台で活動しており、宗教と科学を結ぶ象徴的存在として教皇から厚い信任を受けている。

    「私は慈悲深い創造主を信じている。あらゆるものの背後に神は存在する」――ドスザ神父はそう語り、異星人の存在もまた“神の作品の一部”として受け止めているようだ。人類にとって未知の存在であっても、神にとっては既知の被造物にすぎないのだ。

     ただし、洗礼を実施するには「本人の立ち合いが必要である」と、実務上の問題も指摘。「問題は彼らにどう接触するか、あるいは彼らがどう我々に接触するかだ」と述べ、慎重な姿勢は貫いている。それでも、宗教界が“その日”の到来を強く意識し始めていることだけは確かなようだ。

    イメージ画像:「Adobe Stock」

    科学と信仰の間に立つ“銀河考古学者”

     インド生まれのドスザ神父は、2011年にイエズス会の司祭として叙階される前に神学と哲学を修め、さらに独ハイデルベルク大学で物理学の学位と修士号を取得。さらに米ミシガン大学では博士研究員として研究に従事したという異色の経歴の持ち主だ。

     2016年にバチカン天文台に参加して以来、多くの科学論文を執筆。火星と木星の間を周回するマンハッタンほどの大きさの小惑星には、彼の名を冠して「D’Souza 27397」と名付けられた。自身の名前が天体に冠されたことについて尋ねられると、「小惑星は人物の名をつけられる唯一の天体。自分の名が宇宙に刻まれるのは光栄だ」と語っている。

    リチャード・ドスザ神父 画像は「Vatican Observatory」より引用

     自らを“銀河考古学者”と呼ぶ聖職者ドスザ神父は、過去の銀河の歴史を読み解きながら「科学は今後30年以内に地球外生命の存在を証明する」と予測している。宗教と宇宙科学の狭間で神父が見つめているのは、“神の作品としての宇宙”そのものだ。

     そして、神父の思想が示すように、バチカンは以前から“異星人”の存在に関心を寄せてきた節がある。アメリカ下院の「UFO公聴会」で証言した元米空軍将校デイヴィット・グルシュ氏は、バチカンが異星人に関する国際的な隠蔽工作に関与していた可能性を示唆。加えて、ローマ教皇庁のバチカン使徒文書館には、UFOや超常現象に関する報告書が多数収蔵されているともいわれる。

     バチカンはすでに異星人の存在を認識しており、来たるその日に向け、着々と準備を進めているのか――。いま、静かに交わろうとしている宗教と宇宙科学。その中心にいるのが、ドスザ神父のような“宇宙に開かれた信仰者”なのだろう。

    【参考】
    https://www.irishstar.com/news/world-news/pope-leos-astronomer-says-would-36154390

    webムー編集部

    関連記事

    おすすめ記事