「ブラックパンダ土偶」は宇宙人だった!? イオンブラックフライデーに飛来した豊穣の異星神

    今年で10回目となる「イオンブラックフライデー」が11月より始まる。各チェーンから魅力的な賞品も用意されているが、謎の「土偶」もお目見えだ。パンダが土偶? この謎を紐解くと、イオングループがもたらす豊穣の啓示が見えてきた。

    秋の実りを祝う収穫祭「ブラックフライデー」

     毎年恒例の「イオンブラックフライデー」が11月から始まる。イオン系列の各店舗でお買い得商品やセールが展開されるシーズンで、購入レシートで応募できる特別なプレゼントキャンペーンも注目ポイントだ。

     そもそもブラックフライデーはアメリカの感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日の在庫一掃セールが起源とされるが、日本では11月23日の勤労感謝の日にちなんだ時期でもある。勤労感謝の日は起源としては収穫を祝う新嘗祭だ。
     つまり日米のどちらでも、秋の実り、収穫を祝う神事を継承するイベントとして「ブラックフライデー」が位置付けられている。
     現代の生活者にとって、各地から集められた品々がショッピングモールや小売店に並んでいること自体、文明がもたらした収穫の恩恵そのものだ。商業施設で生産者に感謝を捧げる祭りが盛り上がるのも当然、むしろ現代人に必須の催事となっている。

     さて、各所で実施されるブラックフライデーの中でも注目度が高い「イオンブラックフライデー」は、今年で記念すべき10回目を迎える。各種お買い得情報などは略すので、公式サイトなどをあたっていただきたい。というのも、「ムー」として着目すべきはキャンペーン賞品のひとつ「ブラックパンダ土偶」にほかならないからだ。

    ブラックパンダ土偶。

    古代宇宙飛行士説では「遮光器土偶=宇宙人」

     なにしろ唐突である。ブラックパンダはイオンブラックフライデーのキャラクターだが、なぜ土偶、とりわけ遮光器土偶の姿なのか。イオン側の公式発表を調べても「姿がなんとなく似ているから」というような理由が添えられており、巧妙に文脈が隠蔽されていると思われる。

     もしかすると、この「ブラックパンダ土偶」は、ブラックフライデーが象徴する豊穣の祈りだけでなく、宇宙からの大いなる啓示を形にしたものではないか。

     まず、モデルになっている土偶について考えてみよう。土偶として最初に連想される「遮光器土偶」がモチーフであることは一目瞭然だ。遮光器土偶は縄文時代の後期、紀元前2000年ごろに日本の東北地方で作られた様式で、寒冷地で過ごす民族が着用するゴーグル(遮光器)を身に着けたような姿から称されている。縄文時代に遮光器が使用されていたわけではなく、現代の視点で「そう見える」というわけだ。

    青森県つがる市の亀ヶ岡遺跡から出土した遮光器土偶(重要文化財)東京国立博物館の展示(画像=Wikipedia)。

     では遮光器土偶は何をかたどり、何のために作られたものなのか?

     定説では、妊娠した女性をかたどることで安産や子孫繁栄を祈るもの、とされている。または一部が欠損した状態で発掘されることから、怪我や病気を引き受けるものという説もある。

     だが、こんな仮説をご存じだろうか。

     遮光器土偶は、宇宙飛行士または宇宙人の姿をかたどったものである――という説だ。

     この異説を提唱したのは旧ソ連の科学評論家にして作家のアレクサンダー・カザンツェフ。日本のUFO研究家から寄せられた資料をもとに、カザンツェフは「遮光器土偶は古代に地球を訪問した宇宙服姿の宇宙人をモデルにしている」という仮説を科学雑誌「アガニヨーク」に発表したのだ。

    アレクサンダー・カザンツェフ(画像=Marcianitos Verdes)。

     発表した1962年当時も現在も突拍子もない仮説として受け止められているわけだが、遮光器土偶=宇宙人の見立てには、一定の説得力がある。ゴーグルのついた特徴的な頭部はヘルメットで、ふくよかな体は気密服、表面の模様は生命維持装置や通信機器を再現したものだとすると……どうだろう。宇宙服と並べてみれば、不思議と多くの類似点が見つかるのだ。

    NASAの宇宙服(画像=NASA)。

     古代に天から飛来した超越存在が人類に文明を授けたという神話は、シュメール文明をはじめ世界各地で類型が語られている。メソアメリカのケツアルコアトルから日本の天孫降臨まで、各地の「なりたちの神話」は天空から飛来した存在と人間、文明の関係性を示すものだ。

     新嘗祭で捧げる初穂のように、収穫祭は神(超越存在)への返礼の場である。
     我々はどこから来て、何者としてここにあるのか。古代に天からの来訪者から授かったテクノロジーに思い至れば、各種の仮説と異説は融合する。遮光器土偶は豊穣の象徴であり、かつ、古代に地球へ飛来した宇宙人でもある。そのことにもう異論はないだろう。

     10年目という節目にして、ブラックパンダは遮光器土偶の姿となった。これはついに、時空を超えるメッセージが発信されるというカウントダウンなのかもしれない。

    <お知らせ>
    カウントダウン終了まで、「イオンブラックフライデー」で収穫を楽しもう!

    https://chirashi.otoku.aeonsquare.net/dream_campaign/

    webムー編集部

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