フリーメーソンの悪魔「バフォメット」の謎/MUTube&特集紹介 2025年1月号
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ユダヤ・キリスト教の起源は宇宙の星々にあった!! この記事を三上編集長がMUTubeで解説。
世界は『新約聖書』の預言の通りに進んでいると信じるキリスト教徒は少なくない。特に、核施設を巡るイスラエルとイランの戦争、ロシアとウクライナの戦争、台湾と中国の緊張など第3次世界大戦とも呼べる現在の世界情勢を見れば、『新約聖書』が預言する終末がすぐそこまで迫っているといわれても疑えないほどになってしまった。
とはいっても、日本ではキリスト教がそこまで広まっていないのでイエス・キリストの物語を知らない人も意外と多い。そもそもキリストとはどういった存在なのか?
紀元前1世紀ごろ、性交渉なく身ごもった聖母マリアから生まれた神の子イエス。彼は30歳ごろから宣教活動を始め数々の奇跡を起こしたが、33歳になったころ、彼の活躍が気に食わない者たちの陰謀により、当時、最も苦しい処罰であった磔刑に処される。イエスは全人類の罪をひとりで背負い十字架にかけられたが、3日目に復活。復活したイエスは終末の日にまた現れ、人類を天国と地獄に振り分けると信じられている。
かなり短くまとめたが、この物語を土台にキリスト教徒は人類のために罪を背負い十字架にかけられたイエスへ祈り、終末の日に天国行きに選別されるべく教会が説く道徳を基盤として生れてきた。2025年現在、世界全人口の32パーセントを占める約24億人もの信者がいる。日本の総人口約1億人と比べると、想像する以上に世界中で終末預言は信じられている。
しかし、キリスト教がマイナーな宗教である日本だからこそ聞けることもある。それは、「キリストは本当に存在したのか?」ということだ。
「キリストが存在して当然だ」と信じる者が大多数だろうが、そうとしか信じられない理由はキリスト教の影響力が強大であるため、歴史的人物としてのキリストを客観的に研究する学問が表舞台に出てこないからである。
実際、欧米には史的イエスという学問分野があるのだが、今のところ考古学的にキリストが実在したといいきれる物的証拠は存在しない。近年、発見されたキリストの聖骸布も中世のものであったという説もある。
キリストが歴史的に存在したといえない理由はほかにもある。キリストが誕生した時代は『新約聖書』にあるいくつかの記述から紀元前6世紀から紀元前1世紀の間というように、現在も学者の間で議論があるのだが、信ぴょう性が高いのはキリスト教徒ではないユダヤ人歴史家フラウィウス・ヨセフスが紀元93年ごろ、イエス・キリストという名の人物について記した歴史書が最古だ。
つまり、いくつもの奇跡を起こし多くの人々を驚かせただけでなく、死後3日目に復活するイエス・キリストという人物は、1世紀の後半までまったくといっていいほど知られていなかった。
この理由はシンプル。人間としてのキリストは1世紀ごろに創作された存在だからだ。そんなまさかと思うだろうが、キリストの物語はほかの宗教や神話を引用し作成された可能性があると多くの歴史研究家から指摘されている。そのひとつが古代ペルシアの宗教・ゾロアスター教だ。簡単に類似点をまとめると、
❶処女マリアから生まれたキリストと同じく、ゾロアスター教の救世主的存在、シャオシヤントも処女から生まれ、開祖ザラシュトラも処女から生まれている。
❷太陽のシンボルを持つキリストと同じく、太陽のシンボルを持つゾロアスター教由来の神ミトラスを祝う日はキリストの生誕祭と同じ12月25日。
❸ミトラス教とゾロアスター教の道徳的美徳の教えはキリスト教のそれとかなり似ている。
ゾロアスター教以外にも、キリストと同じように水をワインに変えた古代ギリシアのディオニューソスや、死と復活を果たすエジプトのオシリスもキリスト教に影響を与えた存在だと指摘されている。
キリスト教と神話を同様のものとして捉えているのは一部の研究者だけではない。アメリカの国立公文書館には、1823年4月11日における第3代アメリカ大統領トマス・ジェファーソンの興味深い発言が残っている。それは「父なる至高の存在による処女の子宮の中にいるというキリストの神秘的な話は、ジュピターの頭の中にいるミネルヴァの寓話と同類に分けられる日が来るだろう」というもの。これはジュピターとミネルヴァが登場するローマ神話とキリストの物語は同類という発言と解釈できる。そう、キリスト教の隠された起源は知る人ぞ知るというのがわかるだろう。
しかし、キリストの真の起源はもっと奥深く、単にキリスト教がほかの宗教や神話を引用しただけと切り捨ててしまうのはもったいない。そこで次章以降、キリスト教の最奥の起源を明らかにしていこう。宗教の根本を覆すその説はまだ世界のだれも説いていない完全な新説。そもそも24億人もの信者に真っ向から立ち向かう学者など少ない。宗教に寛容な日本だからこそ発信ができるといえる。
そして、人災による終末を阻止するために、この説を基準に世界中の宗教対立を止める日本人が未来に増えることを信じている。
(文=岡本佳之 イラストレーション=久保田晃司)
続きは本誌(電子版)で。
webムー編集部
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