復活のスロット「バベル」が神天国を築く! 人類よ、超多様性の時代に生きて大いに遊べ

    あの「バベル」がスマートスロットとなって復活する。旧約聖書の「バベルの塔」をモチーフとした遊技台が現在に蘇る背景には、真にユニバーサルな遊技社会の到来を宣言しているようだ。

    「バベル」は神の怒りを意味するのか?

     2025年10月6日、「バベルが復活する」という情報が寄せられた。旧約聖書の「バベルの塔」のことかと思ったら、スロットの「バベル」のことだという。2002年の遊技台がスマートスロットで復活する、それだけの話なのだが、公式サイトを見てみればまさしく「塔」がモチーフとなっている。

    「スマスロ バベル」の通常待機画面。すでに天を衝く巨塔ができあがっている!

     なるほど、今この時代に「バベル」の復活、再開とは、面白い符合ではないか。

     ご存じのように、旧約聖書において「バベルの塔」は、名声を求めて天を目指す塔を建てた人々に対し、神々が言葉を見出し、集団をバラバラにすることで諫めるという話だ。

     タロットカードの「塔」は神の怒りを思わせる雷で崩壊する塔が描かれ、アクシデントや失脚、破壊と再生の意味とされる。そこから「バベルの塔」は傲慢な人々への怒りとして塔を破壊したというイメージでも語られるが、聖書での記述はあくまでも「お互いに言葉が通じなくなった人々が各地に散らばっていった」である。もともと人々は同じ言語を用いて協力し、天を目指す塔を建てるほど団結していたのに、かくして世界は多言語で多文化で混乱しているのだ――という寓話めいた面も読み取れる。

    「スマスロ バベル」の公式サイトでは「積み上げろ、神の領域へ――。」というキャッチコピーが掲げられている。やはりこれは旧約聖書の「バベルの塔」をモチーフとした天界への挑戦をテーマとしていることは明らかなのか?

     だが単純にそう考えることもなさそうだ。情報によれば遊技に「天国モード」「超天国モード」「神天国モード」があるという。神へ近づける仕掛けが織り込まれているとすれば、それは神の高みを目指した人間への罰、都市文明への警告のニュアンスとは異なる。

    はたして、「バベル」復活の意味とは?

    バベルの真意は「神の門」である

     視点を変えてみよう。バベルの塔にはモデルがある。古代バビロニアの都市バビロンの塔状の神殿ジッグラト(エテメンアンキ)が、旧約聖書の記述に影響を与えたと考えられているのだ。

     バビロニアは古代オリエント文明の中心地であり、いくつもの都市国家群と、外部からの移住者との共生(もちろん衝突もありながら)、多言語・多文化のなかで繫栄した。

    都市バビロンの神殿エテメンアンキに祀られた神マルドゥクも英雄神であり、太陽神であり、世界と人間の創造主であり……つまり多様な面があり、複数の文化を包摂した信仰対象といえる。

    17世紀のヨーロッパ人が描いたバビロン想像図(パブリック・ドメイン)。

     旧約聖書を記したヘブライ語での「バベル」は「ごちゃまぜ」を意味するが、古代バビロニアのアッカド語では「バベル」は「神の門」を指す。

     つまり、「スマスロ バベル」が示す「神天国モード」は、アッカド語の意味での「バベル」にちなんだものではないか?

     そうであれば、スマートスロットによる「バベルの復活」は必ずしも、天界への再挑戦という傲慢や罰の予兆を意味しない。多文化共生で栄えた古代都市バビロンの「神の門」が重ねられているはずだ。

    アッカドの円筒印章に描かれたアヌンナキ(パブリック・ドメイン)。

    バベルの復活が示唆する「神々の帰還」

     ではこの「神の門」はどこへ通じているのか。

     時代を少しさかのぼって、古代バビロニアに先行するシュメール文明の神話で考えてみよう。シュメール神話では、天空より飛来した神の集団アヌンナキが人類を想像し、文明を授けたとされる。この神々アヌンナキが地球外から飛来した高度文明の集団、つまり宇宙人だという古代宇宙飛行士説はゼカリア・シッチンの主張などでご存じの読者も多いだろう。

     神々アヌンナキは文明を築いたのちにいずこかへと去るのだが、その帰還がいつなのか、そのとき、現代の人間は天からの再訪者、つまり来たる宇宙人との遭遇にどう向き合うべきか……という予言、都市伝説もさまざまに語られるところだ。

     スマートスロットでの「バベル」、その復活は、2025年の現在に宇宙人が飛来、あるいは再来する機運を象徴しようという仕掛けに見えてくるではないか。

    「スマスロ バベル」では流星の演出もある。これは神々アヌンナキの飛来(再来)を思わせる。

     地球外文明という究極の外部存在によってもたらされるものとは。

     それは古代バビロニアのように、多様性や共生を掲げ、神への門を改めて開こうというメッセージなのだろうか。または再度、傲慢な名声を求める人間が神々から諫められる顛末が待っているかもしれないが……。

     はたして、「バベル」が提示する神の領域、宇宙人の意図はどんな時代を描くのか?
     それは実際に遊んでみて「神天国」なるものを見るまでわからない。

     ちなみに、「スマスロ バベル」を作ったのはユニバーサルブロスという会社である。

     宇宙規模で万人が共生できる多様性(ユニバーサル)を掲げた兄弟(ブロス)……これはただの偶然ではないだろう。

    「スマスロ バベル」で、あなたは神の領域へ到達できるだろうか?

    「スマスロ バベル」公式サイト
    https://www.universal-777.com/product/slot/babel

    ©UNIVERSAL ENTERTAINMENT

    webムー編集部

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