耳を引っぱるだけで自律神経が整い、開運体質になれる!/飯島敬一「神門メソッド」実践編

文=飯島敬一

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    耳を引っぱるだけで自律神経を整えて五感を目覚めさせ、第六感を開くという「神門メソッド」。今回は、その実践法をご紹介する。一日3回、朝昼晩に実践すれば、みるみる開運体質になれるという。

    東西の耳ツボ療法に独自の研究をプラスしてメソッドを確立

     人体には多くのツボ、東洋医学でいう経穴があります。その数は、WHO(世界保健機関)に認定されたものだけで361個。それ以外を合わせると700個といわれています。
     そのうちの110個が耳に集中していることをご存じでしょうか。それらの耳ツボは個々に体の部位とリンクしているので、適切に刺激すれば、心身丸ごとコンディションを調整することができます。
     中国では、このように耳と全身に関連性があることが、早くも約2000年前に知られていました。中国最古の医学書『黄帝内径』に「耳鍼療法」として紹介されているのです。
     また、東洋のみならず、西洋にも耳ツボ療法が存在します。1950年代にフランス人医師ポール・ノジェが確立した「耳介医学」がそれです。

     神門メソッドでは、こうした古今東西の知識をベースに、独自の研究を踏まえて耳を3つのゾーンに分けて考えます。耳の上部から順に、神門ゾーン、肩首ゾーン、頭ゾーンです。この3つのゾーンを人差し指と親指ではさんで引っぱることで全身を整えます。以下、各ゾーンについて簡単にまとめます。

    ◆神門ゾーン
     耳の上部。メソッドの中心となる神門のあるゾーンです。
     このゾーンを刺激すると自律神経が整い、心身の健康増進に役立ちます。また、脳をニュートラルにして心のブロックを外し、その人本来の能力を発揮しやすくします。

    ◆肩首ゾーン
     耳の真ん中。ちょうど耳の穴の横にあるゾーンです。肩や首に対応します。
     このゾーンを刺激すると首から肩への血流がよくなり、肩や首の凝りがやわらぎます。さらには全身の血流もよくなり、内臓の働きが改善されます。

    ◆頭ゾーン
     耳たぶ。頭に対応します。このゾーンへの刺激は、頭部の血流を促進します。頭部には目・鼻・耳などの感覚器官が集中しています。このゾーンを刺激することで、そうした感覚器官の機能がアップします。

    耳を3つのゾーンに分け、ひとつずつ引っぱっていく。詳しくは本文参照。

    お手軽バージョンと呼吸つきバージョンを紹介

     では実践法を紹介しましょう。
     まずはお手軽バージョンです。

     ①神門ゾーンを人差し指と親指ではさみます。人差し指が耳の表、親指が耳の裏です。
     ②指ではさんだままキュッ、キュッ、キュ〜ッと3回、斜め上に向かって引っぱります。
     ③3回目に引っぱったとき、耳をはさんでいる指をゆっくりと上へずらしていき、最終的には上へ抜きます。
     ④肩首ゾーン、頭ゾーンについても同じように行いますが、肩首ゾーンは横に、頭ゾーンは下に引っぱります。

     次に、深呼吸を取り入れた特別バージョンです。

     神門ゾーン、肩首ゾーン、頭ゾーンを引っぱる点は同じですが、回数が異なります。また、各ゾーンを引っぱるときに胸の中央、丹田、恥骨に意識をもっていきながら深呼吸をします。
     神門ゾーンの場合、キュッ、キュッ、キュ〜ッと3回目に引っぱったときに、胸の中央を意識しながら深呼吸をします。耳を斜め上に引っぱりながら3秒かけて鼻から吸い、7秒とめます。次に「ハ〜」と7秒かけて口から吐きだしつつ、指を斜め上のほうへ抜きます。
     肩首ゾーンは、横に1回だけゆっくりと引っぱりながら、丹田を意識して深呼吸をします。3秒かけて鼻から吸い、7秒とめ、次に「フ〜」と7秒かけて口から吐きだしつつ、指を横のほうへ抜きます。
     頭ゾーンについても、下に1回だけゆっくりと引っぱりながら、恥骨を意識して3秒かけて鼻から吸い、7秒とめ、次に「フォ〜」と7秒かけて口から吐きだしつつ、指を下へ抜きます。
     胸の中央・丹田・恥骨を意識するときに視線を下げないようにしてください。視線は前に向けて、意識だけを下げます。

     お手軽バージョンと特別バージョンのどちらを実践してもOKです。時間の都合や好みに合わせて行ってください。できれば朝・昼・晩と行うのがおすすめです。

    神門ゾーンは耳の上部。人差し指と親指ではさみ、斜め上に引っぱる。深呼吸を取り入れる場合は意識を胸の中央へ持っていき、3秒で吸い、7秒とめ、「ハ〜」と7秒で吐ききる。
    肩首ゾーンは耳の穴の横。人差し指と親指ではさみ、横に引っぱる。深呼吸を取り入れる場合は意識を丹田へ持っていき、3秒で吸い、7秒とめ、「ハ〜」と7秒で吐ききる。
    頭ゾーンは耳たぶ。人差し指と親指ではさみ、下に引っぱる。深呼吸を取り入れる場合は意識を恥骨へ持っていき、3秒で吸い、7秒とめ、「フォ〜」と7秒で吐ききる。
    胸の中央は両乳首の間、丹田はヘソから指2本下、恥骨は丹田からさらに下がり、両足の付け根の近くにある固い骨。

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