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<オピニオン>埼玉の横穴は吉見百穴だけじゃない! 黒岩横穴群と地底人について

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第一章
言わずと知れた、埼玉県吉見町の吉見百穴。
その存在は全国的にも知られているが、そこから約3キロ先に「黒岩横穴群」という、百穴と非常によく似た墓群があることは、あまり知られていない。

この黒岩横穴群の近くに位置する丘には、奇妙な名前が残されている。
その名は――「首切り谷」「地獄谷」。
なんとも物騒で不穏な響きを持つ地名だ。だが、これは偶然ではないと、私は仮説する。

吉見百穴のすぐ上には、戦国時代に築かれた「武蔵松山城」が存在している。
この城が激しい戦いに晒された際、捕らえた敵兵を処刑し、その遺体を捨てていた場所こそが、3キロ先の「首切り谷」「地獄谷」だったのではないか。

では、なぜ処刑の場としてわざわざ離れた場所を選んだのか?
なぜ、城の近くにある百穴ではなく、黒岩横穴群の地に運んでまで殺したのか?

その答えは一つ。
「百穴と黒岩横穴群は、地下で繋がっていたからである。」

第二章
吉見丘陵には、まだ明かされていない謎がいくつも存在する。

代表的なものが、「ポンポン山」と「茶臼山古墳」だ。
ポンポン山とは、地面の下に空洞があるため、足を踏み鳴らすと“ポンポン”という音が響くとされる、不思議な地形を持つ小山である。
一方の茶臼山古墳は、かつての王が眠ると伝えられる前方後円墳であり、吉見町における最重要の古代遺跡の一つだ。
そして、これら「ポンポン山」「茶臼山古墳」「吉見百穴」「黒岩横穴群」の四点を地図上で線で結んでみると、驚くべき事実が浮かび上がる。
――それは、吉見丘陵の地中を貫くように、一直線に並んでいるということだ。

単なる偶然なのだろうか?
それとも、地中に何かが存在する“証”なのか?

私が導き出した仮説はこうだ。
「吉見丘陵の内部には、巨大なトンネル、あるいは“アリの巣”のような地下構造が今も眠っている」ということである。

古墳、横穴、空洞の山……。
これらはすべて、“地下空間”を前提に作られた構造物だったのではないか?

第三章
この吉見町において、特に重要な遺跡である「茶臼山古墳」。

その周辺を実際に調べてみると、人工の湖「八丁湖」、そしてゴルフの打ちっぱなし施設が存在し、まるでその遺構一帯を意図的に覆い隠すかのように配置されていることがわかる。

不自然なほど整備されず、近づけず、そして中に入れない。
では、それが意味するものとは何か?
私の導き出した結論はこうだ。

吉見丘陵の内部には、今も封印された地下都市が存在している。
そして、そこには“地底人”と呼ぶべき、古代より続く未知の存在が暮らしている可能性がある。

それらの存在を外部から隠すため、地底への入り口は人工湖やゴルフ場という“日常”の風景で巧妙に覆い隠されたのではないだろうか。

そして、もう一つ――。

吉見町には、鉄道駅が存在しない。
埼玉県内でも極めて稀なこの現象。
私はこう考える。
それは、歴代の吉見町長たちが、地底人の存在を隠すため、駅をつくらせなかったからではないか。

町に人が集まらないようにする。
地下を掘られないようにする。
静かに封印し、忘れさせる。
そのすべては、“彼ら”を守るため。

――つまり、「地底人がいるから駅がない」

私は、そう考えている。

(佐々木Kすけ)

<編集部より>
今なお地底人との密約を守っている吉見町。とてもロマンある仮説です。あの横穴は史跡としても貴重ですので、そうやって保護している、のです!

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