コロンビアに飛来した銀玉UFO「ブガの球体」の謎!/MUTube&特集紹介  2025年8月号

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    世界のUFOコミュニティが注目する事件の真相を三上編集長がMUTubeで解説。

    撮影者の眼前に着陸した正体不明の球体

     今年3月、南米コロンビアから届いた一本の動画が世界のUFOコミュニティを騒然とさせた。同国西部、バジェ・デル・カウカ県ブガ市で撮影されたというわずか90秒ほどの映像。そこに映っていたのは、正体不明の飛行物体だ。太陽の光を浴び、メタリックに輝く完全なる球形。まるで生きているかのように大空を縦横無尽に飛び回るも、推進装置はまったく見当たらない。撮影者らしき女性の口を衝いて出る、戸惑いの言葉の数々。
     そして状況はさらに不穏な展開を見せる。なんと謎の球体は高台にいた撮影者の方向へと向きを変えるや否や、ゆっくり降下して茂みの中へと着陸したのだ。息を切らしながら現場へと駆け寄る撮影者――と、映像はここで途切れてしまう。
     その後、動画が海外掲示板に投稿されると、あまりにも不可解かつリアルな光景にさまざまな憶測が飛び交うようになる。さらにUFO研究家のスコット・ワリングが自身のサイトで紹介したことで、世界のUFOコミュニティも調査・分析に乗りだした。ところが、撮影者を捜しだすことはできず、動画に加工の痕跡が見られないことまで発覚する。
     撮影場所にちなみ「ブガの球体」と名づけられた奇怪な飛行物体。
     その正体と行方は、このまま永遠に迷宮入りかと思われた。

    手にした人間を襲う恐怖の異変

     ところが4月末、事態は突如として動きはじめる。なんと「ブガの球体」をドン・ホセと名乗る地元住民が回収していたことが判明するのだ。
     現地報道によれば、ドン・ホセは森で金属探知機を使っていたところ、茂みに転がっている奇怪な球体を偶然発見し、それを自宅に持ち帰ることにしたという。つまり、前述の動画を撮影していた女性は落下地点まで向かったものの、そのまま放置していたことになる。
     帰宅したドン・ホセは、一時は珍しい球体と写真を撮るなどして楽しんだようだ。ところが、次第に謎の目眩や頭痛に襲われはじめたことから、球体がなんらかの電磁波を発しているのではないかと疑いはじめる。そして、球体について詳しく調査する必要性を感じ、地元で金属探知機を製造・販売する会社のオーナーであるデビッド・ベレスという男に託すことを決めた。
     こうして「ブガの球体」を手に入れたベレスは、さっそく自社のスタッフとともに詳しい分析に着手した。
     万全を期すため防護服に身を包み、いざ球体の謎を探りはじめたベレスは不思議なことに気づいたという。安らぎや静けさを感じる一方、唇に水ぶくれができたというのだ。
     この段階で、ベレスは球体から強力な放射線が出ていることを恐れたが、測定の結果、最悪の可能性は排除された模様だ。一方、球体の正体につながる手がかりは何も得られなかった。リストがベレスのもとにやってきた。彼の名は、ハイメ・マウサン――そう、メキシコで開かれた〝UFO公聴会〞で異星人のミイラを公開し、世界を震撼させた人物だ。
     自身の名を冠した放送局を立ち上げたばかりのマウサンは、新番組の目玉として披露するため、ベレスから「ブガの球体」を譲り受けることにした。
     世界のUFO研究家たちに先んじるスピードと行動力、そして広範に渡るネットワークに感服の声が上がる一方、そのタイミングを怪しむ向きがあることも事実だが、いずれにしてもマウサンが調査を引き継いだことによって、「ブガの球体」に秘められた驚異的事実が次々と暴かれることになった。

    (文=小川弦人)

    続きは本誌(電子版)で。

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    webムー編集部

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