世界一の超能力者の足跡、新進気鋭の「呪い」科学本も/ムー民のためのブックガイド
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宮﨑貞行 著
明治・大正の古神道家・川面凡児についての入門書
本書は、川面凡児の生涯、そしてその思想の解説書である。
川面凡児は、神道における禊業を復活した人物として知られ、稜威会を創立した神道家でもある。
しかし川面という人物の思想は、とうてい神道の枠には収まりきらないようだ。
禊や雄たけび、雄数ころび、魂ふりや魂鎮めといった業法は、稜威会でも受け継がれている。
昭和14(1929)年~17(1932)年にかけて、最初に刊行されて以来、『川面凡児全集』も何度か刊行されている。しかし、その内容は、漢語を駆使した難解な文章に満ち、現代人にとって、決して読みやすいものではない。
本書は、川面の生涯についても紹介しつつ、その思想をわかりやすく解説した、最適の入門書である。
遠く離れた南極の出来事さえ見通し、関東大震災を予知し、初対面の人間の本質を見抜く力を得て、谷中の仙人と呼ばれた世紀の霊覚者・川面凡児が行き着いたところは、神道や仏教のみならず、キリスト教やイスラム教まですべての宗教はひとつという万経帰一のレベルをはるかに超え、宇宙万有のすべてが天御中主の分霊であり分身であるという境地だったようだ。
彼が整えた業法は、じつは神と合一の境地に到る方法だったようだ。この神との合一の境地をこそ、他の宗教も含め、すべての神秘主義者が目指すものでもあろう。
(月刊ムー 2025年8月号掲載)
羽仁 礼
ノンフィクション作家。中東、魔術、占星術などを中心に幅広く執筆。
ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)創設会員、一般社団法人 超常現象情報研究センター主任研究員。
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