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太古の東アジアに、これまで知られていなかった人類種が生息していた――。12万年前に絶滅した彼らの特徴は、異様に大きな頭であった。
米ハワイ大学マノア校と中国科学院の合同研究チームは、中国・徐家窯遺跡で新たに発掘された第四紀後期(約30万~約5万年前)の人類化石を詳細に分析し、未発見の新種であることを確認。「ホモ・ユルエンシス(Homo juluensis)」と名付けるとともに、彼らの驚くべき特徴を発表した。
今年11月、研究チームが学術誌「Nature Communications」で発表した論文によると、ホモ・ユルエンシスは主に馬を集団で狩っていた狩猟民族で、遺跡からは馬皮の衣服や馬の骨を使った加工品が多数出土している。同時に多数の歯も発見されており、それらは他の人類種よりもはるかに大きいことから、馬の肉、骨髄、軟骨などを主食としていた可能性が高いという。
ホモ・ユルエンシスは小さな集団で生活していたが、12万年前にホモ・サピエンスがヨーロッパやアジアに移住し始めてから姿を消したと考えられている。また、彼らは氷河期を伴う劇的気候変動の時代を生きており、その過酷な環境が絶滅の一因だったのかもしれない。ホモ・サピエンスの圧力で厳寒の地に追いやられた挙句に絶滅したのだとすれば、悲劇のストーリーがそこにあったことになる。
ホモ・ユルエンシスの身体的特徴は、巨大な歯だけではない。彼らは非常に大きな頭部と脳をもっていた。研究チームによればホモ・ユルエンシスの頭蓋骨の大きさは103~109立方インチ。ちなみに、ネアンデルタール人の頭蓋骨が平均88立方インチ、ホモ・サピエンスの頭蓋骨が平均82立方インチである。
しかし研究チームは、頭蓋骨の大きさの差は必ずしもホモ・ユルエンシスが現代人より高い知能を持っていたことを意味するわけではないと説明する。また、ホモ・ユルエンシスは約4万年前までヨーロッパからアジアにかけて存在したネアンデルタール人とは関係がないと考えているようだ。
一方、ホモ・ユルエンシスの歯の特徴は、2010年に発見された謎の初期人類デニソワ人と一致するという。むしろデニソワ人のほうがホモ・ユルエンシス種に属する可能性もあるとのことだ。
研究チームのクリストファー・ベイ氏によると、今回の発見は「かつての東アジアに複数の人類系統が存在していたことを明確に示すもの」、つまり第四紀後期、これまで考えられていたよりも複雑な「人類種のモザイク」の様相が東アジアにあったのだ。
日本列島に人類が到達したのは、約3万8000年前と考えられているが、正確なところはよくわかっていない。人類種のモザイクは、日本列島とは無関係の話なのだろうか? この分野では新発見が相次いでいるだけに、今後歴史が塗り替えられる可能性も少なくないだろう。いずれにしても「頭の大きい新種人類」の研究はまだ始まったばかりだ。
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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