ギザのピラミッド上空では「プラズマバブル」が出現しやすいと判明! 古代エジプトの新たな謎
エジプト・ギザのピラミッド上空で何が起こっているのか。最新鋭のレーダーが、ピラミッド上空に発生した「プラズマバブル」を観測していた――。
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古代エジプトにまつわる神秘のベールが、現代技術によって剥がされていく──。あるアーティストが、3400年前のミイラから、ツタンカーメン王の祖母・ティイ王妃の顔を復元した!
1898年に発見された、保存状態が極めて良好な古代エジプト人のミイラ。2010年になってようやく、アメンホテプ3世の王妃・ティイ(紀元前14世紀頃)であることが明らかになったのだが、そのミイラを元に最新技術を用いてティイ王妃の顔が復元され、再び大きな注目を集めている。一体どのようにしてティイ王妃は現代に蘇ったのだろうか。
まずは、王妃の家系図から整理しておこう。彼女は平民出身でありながら王妃として迎えられたと考えられており、古代エジプトのファラオ・アメンホテプ3世との間にアメンホテプ4世(アクエンアテン)をもうけている。アメンホテプ3世やティイ王妃の名は知らずとも、「ツタンカーメン王の父親」として有名なアクエンアテンの名を聞いたことがある人は多いはず。つまり、ティイ王妃はツタンカーメン王の祖母にあたる人物だ。
そんな王妃のミイラから生前の姿を復元したのは、デジタルアーティストの「PhotoshopSurgeon」。公式YouTubeチャンネルでは、王妃の顔をデジタル上で復元していく様子も公開されている。陥没した眼窩に目を配置する作業から始まり、鼻・まぶた・眉毛・髪の毛・皮膚を微調整しながらつけ足していく工程は、デジタルならではの精度といえるだろう。復元された王妃は、ファラオであるアメンホテプ3世が見惚れるのも納得の美貌だった。
ちなみに王妃のミイラは、フランスの考古学者ヴィクトル・ロレット(1859〜1946)によって「王家の谷」で発見されている。王家の谷は古代エジプト第18~20王朝のほぼすべてのファラオが埋葬された地として知られ、アメンホテプ2世の墓の中に埋葬されていた数体のミイラの中から見つかった、2体の女性ミイラのうちの1体だ。
身元が判明するまでは2体のミイラは「年長の女性」と「年少の女性」と呼ばれ、年長の女性ミイラは第18王朝を統治したネフェルティティ王妃の可能性があると考えられていた。しかし、ティイ王妃の名が刻まれた棺の中から見つかった毛髪と、年長の女性ミイラに残っていた毛髪のDNAが一致。ティイ王妃のミイラだと確認された経緯がある。
デジタル技術による古代エジプト人の復元では、すでにツタンカーメン王やアクエンアテンもその姿が判明している。法医学人類学や古病理学といった分野の科学者たちの手によって蘇ったアクエンアテンの顔は、長い顎や鋭い目つきといった特徴を備え、ツタンカーメン王と似通った部分が多い。
ティイ王妃は40〜60歳の間で亡くなった可能性が高いが、ツタンカーメン王は10代の若さで死亡したといわれている。復元作業と同時にコンピュータースキャンによる「仮想検死」も行われており、ツタンカーメン王の父親と母親が実の兄妹だったため、ホルモンの不均衡による身体的障害が発生したと科学者は考えているようだ。
現代技術によって次々と明かされる古代エジプトの神秘。技術の進歩によって、残された謎が完全解明される日も、思いのほか近いかもしれない。
webムー編集部
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