ティラノサウルス、本当はもっと巨大だった! 今週のムー的ミステリーニュース7選

文=羽仁礼

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    8月23日~8月29日に世界を騒がせたオカルト・考古学・民俗学などの最新不思議ニュースから、超常現象情報研究所と編集部が厳選!

    ティラノサウルスのサイズ

     カナダとイギリスの研究者が、ワニの成長モデルをもとに、恐竜の個体数の規模、成長率、寿命などを考慮した成長シミュレーションを考案した。このモデルに基づいてティラノサウルス・レックスの最大個体の大きさを推測すると、全長15メートル、重さ15トンに達する可能性があると判明した。現在発見されている最大のものは体長13メートル、体重8.8トンであるため、それより体重は70%重く、体長は15%長くなる。8月27日付『朝日新聞』夕刊「ティラノサウルスもっと大きかった?」に関連記事。

    https://www.asahi.com/articles/DA3S16020172.html

    横尾忠則の霊体験

     イラストレーターの横尾忠則は『週刊新潮』9月5日号の連載記事「曖昧礼賛ときどきドンマイ」で、最初に母の霊を見て以来、何度となく幽霊と遭遇したと述べつつ、京都のホテルでの霊体験を紹介する。何かの気配でふと目を覚ますと、ベッドの横に小さい女の子が立っており、次の瞬間には足下にも2メートル以上の男が現れ、さらに左の壁から女の手が出てきたという。金縛り状態で声も出せなかったが、どこからともなく般若心経が聞こえてきたので金縛りのまま読経していると、すべては消えたそうだ。知人と会ってその体験を打ち明けると、それは有名な話だと言われたらしい。

    https://www.dailyshincho.jp/article/2024/08241055/

    死者への手紙がもつ力

    漂流郵便局 画像は「Wikipedia」より引用

     8月23日付『東京新聞』夕刊「故人への便り 悲しみ癒やす」は、日本各地にある使者への手紙を受け付けるポストを紹介。島根県松江市の黄泉比良坂には、亡き人に宛てた手紙を投函できるポストがあり、毎年6月にお炊き上げが行われ、今年は1年間で12000通が寄せられた。岩手県陸前高田市のカフェに東日本大震災後に設置された漂流ポストには、大震災以外で大切な人を亡くした人からも手紙が届くようになった。京都府舞鶴市の大聖寺の緑のポストは、さい銭用ポストに亡くなった子どもへ宛てた手紙が入っていたことで始まった。他にも香川県三豊市の粟島に設けられた漂流郵便局や、神戸市高取神社の心のポスト、山口県萩市雲林寺の地蔵ポストが死者への手紙を受け付けている。各地の地方紙にも同じ記事が掲載された模様。

    https://www.at-s.com/news/article/national/1534487.html

    小惑星の試料受け渡し

    小惑星ベンヌ 画像は「Wikipedia」より引用

     宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月22日、アメリカ航空宇宙局(NASA)の探査機「オシリス・レックス」が小惑星「ベンヌ」から持ち帰った石や砂の一部を受け取ったと発表した。同日、神奈川県相模原市にあるJAXA宇宙科学研究所で、日米双方の関係者が受け渡し書に署名した。オシリス・レックスが持ち帰った試料は計121.6グラムで、JAXAは約0.6グラムを譲り受けた。年内にJAXAが重さの計測や撮影など初期の分析を実施、その後公募などで選んだ国内外の研究機関にも一部を配分する。8月23日付朝刊各紙に関連記事あり。

    https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1375059

    帰還できない宇宙飛行士

     NASAは8月24日、国際宇宙ステーション(ISS)に係留しているボーイング社の宇宙船「スターライナー」の有人での帰還を断念すると発表した。「スターライナー」は6月5日に宇宙飛行士2名を乗せて打ち上げられ、ISSに到着したが、エンジンの不調が発見され、当初10日間滞在予定だった宇宙飛行士はそのままISSに留まっている。今回の決定で「スターライナー」は来月にも無人のまま帰還させ、飛行士は来年2月にスペースX社の宇宙船で帰還することになった。8月26日付朝刊各紙に関連記事。
    新型有人宇宙船スターライナー、有人での帰還を断念。2人の飛行士はクルードラゴンで帰還へ | アストロピクス (bookbright.co.jp)

    https://www.yomiuri.co.jp/science/20240825-OYT1T50036/

    打ち上げ失敗の本当の理由

     宇宙事業会社のスペースワンは8月25日、今年3月に打ち上げられ、約5秒後に爆発したロケット「カイロス」初号機について、自律飛行安全システムの不適切な設定が失敗の原因だったと発表した。スペースワンが対策本部を設置して飛行データなどを解析した結果、固体燃料やエンジンに問題はなかったが、システムに設定されていた上昇速度の範囲が不適切に高く、打ち上げ直後の上昇速度がそれを下回っていたためシステムが安全飛行が困難と判断して機体を爆破したという。スペースワンはこの問題への対策を施した2号機を今年12月に打ち上げる予定。8月26日付『日経新聞』朝刊「2号機12月打ち上げ」、同日付『産経新聞』朝刊「失敗原因は不適切設定」及び同日付『毎日新聞』朝刊「ロケット失敗は推力設定に原因」に関連記事。

    https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC251520V20C24A8000000/

    戻らなかった通信

    画像は「JAXA」より引用

     JAXAは8月26日、無人月面探査機「SLIM」の運用を終了したと発表した。今年1月、世界で初めて誤差が100メートル以内というピンポイント着陸を成功させた「SLIM」であるが、メインエンジンのノズルのトラブルで倒立状態となった。その状態のまま搭載したカメラで月面の岩石を観測し、月のマントル成分を含む可能性のあるカンラン石の存在を確認、さらに気温差が200度以上になる月の夜を3回乗り越えたが、4度目の夜以降は通信が回復しなかった。8月27日付『読売新聞』朝刊「月探査SLIM運用終了」及び同日付『日経新聞』朝刊「探査機SLIM、運用終了」に関連記事あり。また8月24日付『読売新聞』朝刊「サイエンスReport」は、SLIMが挙げた成果を解説する。

    https://www.yomiuri.co.jp/science/20240826-OYT1T50156/

    羽仁 礼

    ノンフィクション作家。中東、魔術、占星術などを中心に幅広く執筆。
    ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)創設会員、一般社団法人 超常現象情報研究センター主任研究員。

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