「Project Cold」構造から考察する“血の人形”儀礼/藤川Q・ムー通
ムー民の皆様にファミ通の怪人編集者こと藤川Qがムー的なゲームを紹介する本コーナー……なのだが、今回取り上げる作品『Project Cold』はゲーム”ソフト”というわけではない。ネットプラットフォーム
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とある少年更生施設がネットやSNSで急速に話題となっている。その背景とは……?
2024年4月現在、すでに10万人以上が謎の解明に挑んでいる未解決事件――または“陰謀論”の噂をご存知だろうか?
とてつもない事実が秘匿されていると目されている舞台は、昭和29年に設立された罪を犯した青少年を更生するための施設――愛宝学園かがみの特殊少年更生施設――つまり、少年院である。
情報によると、「かがみの特殊少年更生施設」は平成22年より更生教育拠点施設認定をされ、最新設備による更生プログラムが実施されたとある。なんと全国で唯一“再犯率0%”を達成している、非常に優秀な少年院として知られているのだ。ここは教育界から経済界、そして法曹界に至るまでの関連を持った施設でもある。
比較的新設の更生施設であること、不自然なほどに高い再犯率0%という実績を誇る本施設には、やはり疑問が募る。再犯率0%とは、そこを出れば犯罪をいっさい侵さなくなるということである。そんなことはありえない。そこで、中ではある種の「洗脳実験」が行われているのではなのではないか? という噂がささやかれている。
というのも、有志が発見した隠蔽の痕跡と思しき情報の断片がSNSに投稿され続けているからだ。2024年4月現在、webやSNS上で「かがみの特殊少年更生施設」についての考察が行われているのである。
きっかけとなったのは、このSNSでの投稿。友人が院生として失踪したことから、かがみの特殊少年更生施設の陰謀を告発したものだ。
ムー編集部でも、さっそく公式サイトをチェックしてみたところ……一見するとなんの変哲もないwebサイトのように思えるが、驚くべき陰謀の一端を垣間見える、確実な証拠を発見したのである。
「かがみの特殊少年更生施設」に陰謀が隠蔽されているのか? 結論から言うならば、確実に「何か」が行われている。
その証拠が、こちらの写真だ。
これは院生たち自身の手で、院内での活動を「愛宝新聞」という新聞形式でまとめたもの。2023年9月15日に発行された新聞では、9月9日に行われたゴミ拾いのボランティアについて書かれている。
この新聞をよく見ていただきたい。何か違和感を感じないだろうか? じつは、いくつかの文字に「フォント」が異なっているものが存在するのだ。
1行目の 行われ「た」、
3行目の 何人「か」と、きま「し」た、
5行目の み「ま」した
11行目の 「キ」レイ
19-20行目の 「お」話
24行目の 楽し「く」
26-27行目の これ「か」らも
28行目の 「え」がお
フォントの異なる文字を繋げて読んでみると、「たかしまきおくかえ」となる。
「たかしま」「きおく」「かえ」だろうか。これは、院内で「タカシマ」という人物が、何か「記憶」を「変え」る、または「記憶を買う」ような行為に関わっているということを示しているのではないだろうか。
いずれにしても、院内にいる院生が、施設の人間にはバレないように、新聞に隠しメッセージを仕込んで“告発”したのではないかと推測できる。
もちろん、これだけでは断定にはいたらないだろう。しかし、編集部ではもうひとつの決定的な証拠を発見したのである。今度はこちらをご覧いただきたい。
かがみの特殊少年更生施設では、院生によるさまざまな創作活動を推進しており、展示なども行っているのだが、これは公式サイトに掲載されている“院生作品”による“作文『学園について』”だ。学園で更生されていく院生の心情が綴られたものだが、筆圧の高さなのか……本文の5行目と7行目に、うっすらと文字を消して書き直した箇所が見て取れる。
5行目 良い人に→おかしく
7行目 正しい道→変な部屋
本来の文章から意味をとると、「変な部屋に連れられて、みんなおかしく」なったということになる。
こうした施設のwebサイトの作りは、お役所仕事的な体質なのかはわからないものの、あまりにもずさんな情報管理というべきか……まるで、この事実をあえて見せよう、明かそうとしているようでもある。
当該施設では、何らかの院生たちへの「おかしくなる」ようなことが行われているのではないか? もしもそれが記憶改変や、認知機能などへの干渉なのであれば、再犯率0%の院生を排出し続けることもたやすいはずだ。
愛宝学園かがみの特殊少年更生施設は政財界とのパイプがある。このことから、よもやこの「施設」が、国家的な陰謀によるものではないかと思えるのである。
かつて、アメリカ中央情報局CIAによる人体実験が行われていた歴史がある。CIAの科学技術本部が、タビストック人間関係研究所とともに、極秘裏に洗脳実験を行っていた作戦のコードネームとして知られる “MKウルトラ計画”だ。
MKウルトラ計画の資料は当時CIA長官だったリチャード・ヘルムズによって大部分が闇に葬られてしまったために、全貌はいまもって不明だが、残存する文書によれば、文字通りの「洗脳実験」が実施されていたという。
主に戦争捕虜や犯罪者などを対象に、LSDの大量服用など現在の倫理観からは想像もできないような手段での洗脳が模索されていたうえ、ヘルムズ長官はMKウルトラ計画傘下で、さらに50を超える派生実験も実施していたと言われている。
また、青少年を隔離し、その裏側では唾棄すべき行為が渦巻いている――そんな事例といえば、1961年に設立されたチリの悪名高き慈善教育団体“コロニア・ディグニダ”も彷彿とさせる。対外的には、聖書の教えの元、身寄りのない子どもたちのための慈善施設として振る舞っていたが、その実は強制収容所のように少年少女の自由を奪う地獄のような場所。政府とも深くつながりがあり、戦時下にはさまざまな拷問や人体実験を行なっていたというのだ。
こうした歴史に刻まれた陰謀渦巻く慈善団体や構成施設は、清廉潔白なイメージの裏側が完全なブラックボックスで、窺い知ることはできないもの。
だからこそ、そうした謎めくMKウルトラ計画は後年になり、さまざまな都市伝説や『ジェイコブス・ラダー』や『ストレンジャー・シングス』をはじめとするエンターテインメント作品のモチーフに用いられ続けている。コロニア・ディグニダも、2023年にはストップ・モーション映画『オオカミの家』で取り上げられたことも記憶に新しい。
……と、ここまでそれらしく書き連ねてきたものの、そう。
じつは「愛宝学園かがみの特殊少年更生施設」の一連の謎も、すべてフィクション。
本気にしてここまで読んでくれた方、すみません。
これは、ファミ通とムーのコラボ「ムー通」の記事である。
これら一連の発信は謎解きエンターテインメント作品としてweb上に公開されており、現在10万人を超えるプレイヤーがwebサイトを隈なく閲覧しつつ、前述の謎に挑んでいる、というわけだ。なんとすべての謎を解き明かしてエンディングに到達したプレイヤーは、まだ7%ほどしかいないのだとか(2024年4月8日現在)。
気になった方は、ぜひ「愛宝学園かがみの特殊少年更生施設」のwebサイトをチェックして、隠蔽された真実を暴くエンターテインメントに参加してみてほしい。
今回の仕掛け人は、以前もムー通にて紹介した現実と連動した参加型かつ不可逆なミステリー作品群『Project:;COLD』を手がけた「第四境界」である。
第四境界の公式X (https://twitter.com/daiyonkyokai)や、公式Youtube動画にも謎を解くためのきっかけとなる情報が隠されている。気になったワードが出てきたら、サイト内の検索窓から検索することで、少しずつ真実が明らかになることだろう。
未解決事件や陰謀論に挑むエンターテインメント。ムーとしても見過ごせないところだが、こうしてSNS上でバズりちらかして世間を騒がせている、愛宝学園かがみの特殊少年更生施設の話題こそは――もしかすると、そもそも大きな何かを隠蔽する意図があるのではないか。そうも思えてしまうのである。真実はご想像にお任せする。
©第四境界
藤川Q
ファミ通の怪人編集者。妖怪・オカルト担当という謎のポジションで、ムーにも協力。
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