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ポルターガイストやキャトルミューティレーションまで多様な怪奇現象が起きているスキンウォーカー牧場。新たな調査で、墜落UFOの痕跡が発見されたというが……?
米・ユタ州にあるスキンウォーカー牧場。200年以上も前からUFOの出現や超常現象が報告されている怪異多発地帯である。その原因を解明しようと、幾度となく研究家らが調査に訪れているが、その報告は限りなく少ない。
だが、2016年。スキンウォーカー牧場を購入した新しいオーナーがヒストリーチャンネルとタッグを組み、牧場の本格的な調査に乗り出したところ、宇宙船にも使用されている希少な元素を含んだ金属片が出土し話題を呼んでいるのだ。
スキンウォーカー牧場とは、米・ユタ州バラードの南東約512エーカーを占める牧場である。東京ドーム43個ほどの広大な敷地では、UFOや謎の怪物の出現を始め、牛や家畜などの動物が、内臓や血液を抜かれた状態で発見される“キャトルミューティレーション”や、ポルターガイスト現象などの報告が後を絶たない。
アメリカ有数のミステリースポットと言われるスキンウォーカー牧場だが、超常現象の他に広く信じられているのが「墜落したUFOが埋まっている」という説だ。そこで調査チームは、その謎を解明すべく大々的に地下の採掘調査を開始。すると、地下3メートル地点で、奇妙な金属片が発見されたのだ。
米・ユタ大学の材料科学工学科の分析によると、金属片には、有害なレアメタルであるテルル(元素記号Te、原子番号52)のほか、ユウロピウム(元素記号Eu、原子番号63)が含まれていることが明らかになった。これらは地球上で最も希少とされており、分析を担当したチャンドラン博士によると、「試料には鉄やカルシウム酸素等、様々な元素で構成されていたが、詳しく調べたところ希少元素が融合したかのようであった」ということだ。
普通に考えれば、これらの元素を含む金属片が辺鄙な牧場から出土すること自体、明らかに異様である。これらはいったいどのような目的で使用されていたものなのだろうか。
「テルルはソーラーパネルに使用される半導体材料です。ユウロピウムはある条件下において超伝導体となり、その新奇な磁性は現在も研究の対象となっています」
チャンドラン博士によると両元素はMRI装置や電気自動車、ラジオ、スマートフォンなどの電子機器の他、量子コンピューターシステムの開発にも活用されているというが、なぜこのような金属片が牧場の地下に埋まっていたのか、まったく想像がつかないそうだ。
さらにこの金属片ミステリーを加速させるのが、発見された時の状況である。調査チームによると、地下深くまでドリルで穴を開けながら発掘調査を行っていたところ、地下3メートルに達したところで突如ドリルに何かがあたり進まなくなってしまったのだ。
そこで彼らは、ロボットカメラを差し込み、3メートル地点を画像で確認。すると、ドリルの行く手を阻んでいたのは巨大な岩だったそうだ。地中深くに巨大な岩が埋まっているだけでも奇妙であるが、驚くのはその形状である。自然由来とは思えないほどきれいな球状をしており、まるでパイプなどの穴をふさぐときに使用する「栓」のように見えたということだ。
丸い岩はいったい何だったのか。そして、その更なる地下深くには何があるのかーー。
今回発見された金属片は大気圏に再突入する際、宇宙船が機体を燃焼から守るために使用される物質とも似ていることから、宇宙由来である可能性含めてさらに調査を進めていくという。今後の続報にぜひとも期待したい。
遠野そら
UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。
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