ネッシーの正体はプレシオサウルスでも巨大ウナギでもない!? 囁かれる衝撃のUMA最新理論/中沢健
UMAの代表格として世界的な知名度を誇るネッシー。果たしてその正体は何か。作家・中沢健が今、改めて過去の情報を整理しつつ、新しい可能性を提唱する!(第1回/全3回)
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日本全国の湖を賑わせたネッシー型UMAのひとつ、「イッシー」の姿を平成みやげから読む! 「ファンシー絵みやげ」研究家の山下メロが、平成を彩った”UMAみやげ”の世界をご案内。
この連載では主にオカルト案件のレトログッズを紹介しているのですが、メインは平成に流行したUMAのファンシー絵みやげです。
UMAの中でも有名なのはスコットランド・ネス湖のネッシーですが、日本中の湖でも各地で「〇ッシー」の目撃例がありました。そして観光地となっている湖では周辺の土産店で、その「〇ッシー」のお土産品が売られていたのです。
鹿児島県指宿市の池田湖で目撃情報があるのがイッシーです。1970年ごろネス湖のネッシーが日本で人気となり、国内の湖で目撃された未確認生物が「湖の1文字目+ッシー」という法則に従った愛称で呼ばれるようになっていったのです。
鹿児島県の南西部にある指宿には、有名な砂風呂をはじめ数々の景勝地や施設があります。中でも観光スポットとして池田湖は外せません。
このように湖畔に立つ看板にもしっかりイッシーの目撃情報についての記載があります。そして、いかに池田湖においてUMA・イッシーが観光資源として扱われているかは、同じく湖畔に鎮座するこちらからうかがい知ることができます。
ここへ来た観光客は、このイッシー像に乗って写真を撮るのです。完全に池田湖の象徴と化しています。そして湖畔に並ぶ土産店では、イッシーがモチーフの観光地みやげが見つかります。基本的に鹿児島県全域で「西郷どん」のファンシー絵みやげが多いのですが、その中に地域性のあるイッシーも負けじと売られているのです。
こちらは先ほどのイッシーグッズのタグと同じイラストを使ったキーホルダー。カギの形をしていて、オーロラに光るイラスト部分の下にはなんと香り玉のようなものが閉じ込められていて、フルーツの香りがしたのです。こういったギミックもまた子ども心をくすぐります。
続いてはこちらです。
爪切りですが、なんと同じく池田湖のアイドル「大うなぎ」が描かれています。大体は、それぞれで商品化されることがほとんどなのですが、なんと珍しいことにイッシーと大ウナギが共演。そして後ろには開聞岳まで描かれています。ひとつ言うならば、空も湖面もインク数の問題か赤色で表現されていることでしょうかね。
続いてはこちら。
「Old Friends」、池田湖。
なんと……これは特に場所に由来せず、恐竜が好きな友達に買わせるための地域性がない商品……なのですが、どうも右側は水中に生息するタイプで、つまりコレがイッシーっぽいということで採用したのではないか……。
そして同列にティラノサウルスやステゴサウルスが吊り下がっていることを考えると、池田湖のイッシーは恐竜の時代から棲息していて、恐竜の絶滅を逃れて今もなお池田湖にいるのかもしれません……。
たとえUMAの目撃情報があれども、周辺が観光地でなければ商品は多く作られません。もちろんUMAの目撃情報によって注目され、観光地ではなかった場所が観光地化したり、人気のなかった観光地が人気の観光地に変貌したりすることもありますが、そもそもUMAに頼らずとも人気の観光地であれば、より商品が作られることになります。
鹿児島県の南西部にある指宿は、有名な砂風呂をはじめ開聞岳、長崎鼻、池田湖と景勝地が多い人気スポットです。しかし風景以外のキャラクターとしては鹿児島県全域で西郷隆盛と薩摩おごじょが採用されている状況。では、この土地固有のキャラクターは何か……それが池田湖のUMA・イッシーです。
「ハロー!池田湖 イッシー君 IBUSUKI」。
これと同じキーホルダーで、文字が「Mt.FUJI」のものなどを見たことがあります。富士山には本栖湖のモッシーなどの伝説がありますが、そちらはあくまで「Mt.FUJI」としか書かれていないため、おそらく単なる恐竜なのでしょう。
これまでも何度か単なる恐竜に「池田湖」や「イッシー君」などと書いただけの商品を紹介してまいりましたが、こちらも同じくその流れをくんでいます。
この流れはさらに続きます……
またイッシーくんのたまご。
スーパーマリオ関連の「ヨッシーのたまご」にも通ずる感じの文字。
「下におろすと絵っ!?がでます」「どんな赤ちゃんカナ!?」
子どもが喜びそうなギミック(仕掛け)で、ファンシー絵みやげとしては間違ってないのですが、、、しかし、まず描かれてるのが始祖鳥です。完全に博物館などで売る恐竜ファンシーとしか思えない。
でも一応「下におろし」てみましょう。
はい、まあ恐竜の赤ちゃんですね!
これだけならイッシーでも良いのですが、始祖鳥が……。
もちろん、イッシーは始祖鳥の時代に生まれて今もなお生きているという可能性もありますので、決して間違いというわけではありません。
そして、最後に衝撃的なものをご覧ください。
ネッシーVSイッシー。
なんと、本家であるネッシーとイッシーがボクシンググローブはめて殴り合ってるではありませんか……。
〇ッシーというネーミングから、スコットランドのネッシー人気に便乗してるとも言えるイッシーが、まさかの本家ネッシーまで商品に登場させた上に、ボクシングで戦っているし、なんなら「ORYA-」「BOKA」とパンチが炸裂しちゃって、優勢な状態になっちゃってます。
ある意味『キングコングvsゴジラ』と言えるでしょう。
今だと『ゴジラvsコング』ですかね。
(2021年8月3日記事を再掲載)
山下メロ
平成レトロの提唱者。ファンシー絵みやげなどバブル時代周辺の懐かし文化を紹介する。著書に「平成レトロの世界 山下メロ・コレクション」(東京キララ社)など。
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