鹿児島の川内に吹く「魔風」伝承! 死や災いを吹き込む謎現象/黒史郎・妖怪補遺々々
春風が待ち望まれるこの季節、逆に望まれぬ災いをもたらす〝魔風〟の伝承を補遺々々いたしますーー ホラー小説家にして屈指の妖怪研究家・黒史郎が、記録には残されながらも人々から“忘れ去られた妖怪”を発掘する
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ヒストリーチャンネルの人気番組「古代の宇宙人」。番組ホストのジョルジョ・ツォカロス氏にリモートインタビューを実施。新シーズンの展望と、UAPレポート、日本への思いを語ってもらった。
ヒストリーャンネルの大人気コンテンツ「古代の宇宙人」。シーズン12の日本公開、エピソード1のオンエアが7月16日に迫ったタイミングで、番組のプロデューサー兼ホストとして活躍するジョルジオ・ツォカロス氏にインタビューする機会を与えられた。

まずは、新シーズンのスタートとして特別感が高まるエピソード1について尋ねてみた。こちらも人気が高い「W・シャトナーの世界の怪奇現象」のホスト、ウィリアム・シャトナー氏との対談形式というフォーマットで進行する2時間特番だ。
「シャトナー氏との対談は、『古代の宇宙人』シリーズ10年分を振り返るものという見方もできるかもしれません。古代宇宙飛行士説の外側にいる人、すなわちシャトナー氏に番組のコンセプトを伝える場になりました。
シリーズのテーマが一般受けするものではないことはわかっています。私たちの仮説は基本的に大胆なので、主流派という言葉で形容される人たちには受け入れがたいかもしれません。2時間の対談で、シャトナー氏がわれわれにどんな疑問を投げかけたのか、そして古代宇宙飛行士説に納得したのか? それは皆さんがご自分の目で確かめていただきたいと思います」

世界各国の宇宙開発が盛んになる中、中国が自国有人宇宙ステーションの運用に着手した。各国による探査機を使った複数のプロジェクトも同時進行している。たとえば火星探査においては、どんなものが発見されると考えているのだろうか。
「人間は、年齢を重ねるごとに知識を蓄積していきます。1996年、クリントン大統領が『火星に生命体を発見した可能性がある』という旨の発表を行いました。ALH84001という火星の隕石からバクテリアの化石が見つかったからです。ただ当時、それほど大きな話題にはなりませんでした。
これからの火星探査で生命体が存在した証拠が見つかるでしょう。『古代の宇宙人』で何度もテーマにしていますが、過去の火星が地球のような惑星であったと唱える専門家もいます。
私は、太古の火星に文明が存在していて、理由は何であれ、それが消滅したと考えています。古代火星民族は、生き残りをかけてどこかの星に逃げる必要がありました。そして、避難先が地球だったらどうだろうと考えるようになりました。火星民族は、地球を新しい住処として選んだのです。もちろん、古代の宇宙飛行士説は地球生物の起源を火星に限定しているわけではありません。ただ、大昔の火星に生命体が存在していた可能性は否めず、遅かれ早かれ、事実をはっきりさせるための確実な物証を手に入れる日が来ると思っています」
そして、この日最大の質問をぶつけてみた。この記事が掲載される頃には内容が明らかになっているだろうが、インタビューの4日後に迫っていた国防省のUAP報告書についてどう思っているのか?
「ワクワクしますね。心待ちにしています。ここ2~3週間、これまでの経緯をたどる報道が国内外で続いています。さまざまな資料が出ていますが、それと同時に、アメリカ政府も国防総省も地球外生命体とUAPのつながりを拒否するようなスタンスを取り続けています。中国やロシアがアメリカよりも優れた科学技術力を有していることを認めたのか、あるいは、世界にパニックが起きないような言い方しかできないのか。
私は、何が発表されるにせよパニックは起きないと思っています。パニックが起きるなら、すでにそうなっているはずです。われわれの準備はもう整っているのです。発表を淡々と受け容れるでしょう。
私やエーリッヒ・フォン・デニケンは、過去50年間変人扱いされ続けてきました。そして最近、アメリカ政府がUFOについての調査を行っている事実を突然認めました。本当に変なのは誰でしょうか? 政府が認めないからといって、何かが存在しないという理由にはなりません。今回の報告書は、より大きなスケールで事実が明らかにされるきっかけになると思います」

「古代の宇宙人」シリーズのクルーは、2017年に来日してロケを行い、「ムー」の三上編集長を案内人としたエピソード(シーズン10、第129話)を製作している。ただ今は、想像に難くはないが、番組ロケはコロナ禍の影響をかなり受けているようだ。
「シーズンを通しての流れを考える企画会議に、決まって日本の案が出ます。日本という国は、世界レベルでの古代神話を考えた時にとても重要な位置を占めていると思います。何千年にもわたる天界の系譜を継ぐ国です。伊勢神宮には天界の聖なる鏡があるそうですね。古代宇宙飛行士説とも切っても切れない関係にあると言えるでしょう。状況が良くなったら、必ず取材をしに戻ります」
今から楽しみになってしまうのは、決して筆者だけではないはずだ。

宇佐和通
翻訳家、作家、都市伝説研究家。海外情報に通じ、並木伸一郎氏のバディとしてロズウェルをはじめ現地取材にも参加している。
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